乾燥肌に悩むこの季節
顔だけではなく、手、からだがガサガサ、バリバリしませんか?
乾燥から肌を守るためには、皮膚のバリア機能を高めてあげる必要があります。
バリア機能を担う保湿因子は3つ→ 皮脂膜、NMF、細胞間脂質です。
今日は皮脂膜についてご説明します。
皮脂膜とは
簡単にいうと、水と油が混ざり合って(乳化して)できた、天然の保護膜です。
天然の保護クリームのイメージです。
これは、化粧品ではなく、自分の肌で作られているのです。
皮膚の一番上の層である、角質でできる皮表脂質と、汗腺から分泌される自分の汗が混ざり合い、天然の保護膜ができるのです。
皮表脂質とは
皮膚表面を覆う薄い膜を皮表脂質といいます。
皮表脂質は、脂が分泌される脂線由来のものと、表皮角化細胞(ケラチノサイト)由来のものでできています。
前者が約95%、後者が約5%を占めています。
皮膚表面からの水分の蒸発を防いだり、外からの異物の侵入を防いだりする役割があります。
皮脂量が少なくてもダメですし、多すぎると毛穴が開いたり、ニキビが増えたりする肌トラブルの原因になります。
皮脂の分泌量は男性>女性で、性別により差があります。からだの部位でも分泌量は異なります。
また、食生活、ホルモン、体温、気温等が影響しています。
皮脂は、多ければよいというものではありません。
また、天然の保護膜を作るために必要な汗が適度に分泌される必要があります。
汗をうまくかける方法についても、今後ご紹介しようと思います。
お読みいただきありがとうございました。
薬剤師yoshie