お肌が荒れてきたら腸活してみよう【その1】
こんにちは、大倉薬局です。
マスク生活による肌荒れの悪化はもちろんのこと、最近ニキビや吹き出物が増えてきたな~と感じている方にはぜひ取り組んでいただきたいのが「腸活」です。
「肌は腸の鏡」である
今の肌の状態は、腸内環境の良し悪しも関係しています。
大腸と皮膚(肌)は関係があります。中医学において、肺と大腸は表と裏の関係で、さらに皮膚は肺に含めて考えるからです。
「肌の調子が悪いなら、腸活をしましょう」と言われる理由は、このような関係性があるためです。
腸内フローラって何?
私たちの腸内には、約1,000種100兆個の腸内細菌が、腸内に棲んでいます(特に小腸~大腸)おり、これらの菌がバランスをとりながら腸内環境を整えています。
顕微鏡で腸の中を覗くと、お花畑のようにみえることから、腸内フローラと呼ばれるようになったそうです。
上のイラストのような割合いは、健康で快便の方の場合です。
善玉菌・・・18~20兆個
悪玉菌・・・9~10兆個
日和見菌・・・70兆個以上
逆に、便秘の方は、汚れて硬い便の下人となる悪玉菌が多く、善玉菌が少ない状態になっています。
善玉菌
ビフィズス菌や乳酸菌(乳酸桿菌)などです。善玉菌は乳酸や酢酸などを作り、腸内を酸性にすることによって、悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にし、食中毒菌や病原菌による感染の予防や、発がん性をもつ腐敗産物の産生を抑制する腸内環境を作ります。また善玉菌は腸内でビタミン(B1・B2・B6・B12・K・ニコチン酸・葉酸)を産生します。さらに善玉菌の体を構成する物質には、体の免疫機能を高め、血清コレステロールを低下させる効果も報告されています。参考文献https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html
悪玉菌
ウェルシュ菌などが、腸内で有害物質をつくり出します。悪玉菌は、脂質や動物性たんぱく質を中心とした食生活や不規則な生活、ストレス、便秘で増加します。悪玉菌が増えると、便秘や下痢などお腹の調子が悪くなりやすいです。
日和見菌
どっちつかずの菌がいます。腸内の善玉菌・悪玉菌の、優勢な方に味方します。
今回はお肌と腸の関係、腸内細菌の種類についてお伝えしました。
次回は善玉菌を増やす方法についてお話します。
お読みいただきありがとうございます。
薬剤師yoshie
参考文献
厚生労働省|e-ヘルスネット 腸内細菌と健康 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html